セラピーキャット・リアルストーリー 

No.1 ~図書館猫~

皆さんは、「図書館猫」って聞いたことがありますか?

ずばり、世界中の公共図書館で飼われている猫のことです。

私は、図書館で偶然出会ったある二冊の本のおかげで、図書館ねこの存在を知ることができました。

「図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語」(*1)
まずは一冊目。
「図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語」です。
気温は-15℃。
アメリカのアイオワ州スペンサーにある公立スペンサー図書館の時間外返却ボックスから、やせ細った寒さで震える子ネコを見つけた館長のヴィッキーは、その小さな体をお湯で温めドライヤーで乾かし、必死で命を取りとめました。
そしてその可愛いトラねこを、図書館で飼うと決めるのです。スペンサー市議会の正式な了承を得て、晴れて図書館猫となり、その猫生を終えるまでの約18年間、人々の心を癒し続けてきました。
デューイの人気は図書館に訪れる人たちだけにとどまらず、ポストカードや本、そして雑誌やメディアを通して、世界中に広まっていきました。
今でも、図書館の敷地内にあるお墓に、多くのデューイ・ファンが訪れているそうです。

「図書館ねこベイカー&テイラー:小さな町に奇跡を起こした2匹の物語」(*2)
そして二冊目。
「図書館ねこベイカー&テイラー:小さな町に奇跡を起こした2匹の物語」です。 
日本人に大人気の、スコティッシュ・フォールドの猫ちゃんたちが主役。
アメリカネバダ州にあるダグラス郡立図書館で司書補として働くジャンは、図書館改築によってネズミ問題に直面。
そこでネズミ捕り猫として迎えられたのがベイカー、後にテイラーでした。愛らしい彼らの人気もまたすごくて、図書館内だけではおさまらず、世界中にファンクラブができてテーマソングまで作られたそう!
彼らの遺骨は図書館前の敷地に埋葬され、墓碑が置かれてあるそうです。

日本でも、看板猫がいる個人の書店さんがみえますね。とても心温まる存在です。
そして、世界中の図書館で猫が日々多くの人々を癒していることをもっと知ってもらいたい。
日本の図書館でも、猫たちに癒されることができる日が来ることを願っています。

著:Kiyoka





*1:Amazon「図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語
*2:Amazon「図書館ねこベイカー&テイラー:小さな町に奇跡を起こした2匹の物語
参考ウェブサイト:
 子猫のへや
 ウィキペディア「図書館猫」
 動画でウェブ英語学習「図書館猫デュ―イの英語動画」

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